大人気を保ったまま連載が終了した『鬼滅の刃』。子供から大人まで多くの人がハマってしまった作品です。登場人物たちも人気があり、グッズなど多く販売されていますよね。
今回はそんな登場人物の中でも敵である上弦の鬼・獪岳の過去について紹介します。
鬼になったきっかけや善逸との関係からわかる獪岳の弱さなどについても考えてみました。ぜひ最後まで読んでみてください。
アニメのみの視聴者の方にはネタバレとなりますのでご注意ください。
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獪岳の過去とは?

獪岳は幼い頃は岩柱・悲鳴嶼行冥が生活していたお寺に住んでいました。
お寺のお金を盗んだことが他の子どもにバレてしまったことで寺から追い出されますが、そこで鬼に出会ってしまい、自分だけ助かるために他の子どもたちを喰わせてやる約束をして鬼を寺へ招き入れました。悲鳴嶼のいう事を聞いた女の子だけが一人生き残りましたが、その他の子どもたちはその鬼に殺されています。
その後、善逸の師匠でもある元鳴柱である桑島慈悟郎に拾われ、雷の呼吸を使う剣士として育てられました。
善逸より兄弟子にあたり、剣士として努力もしていたようです。活動歴などは描かれていませんが、隊服を着て日輪刀も所持しているので、階級が不明ながらも最終選別をくぐり抜けた鬼殺隊剣士として活動していたと考えられます。
鬼になったきっかけは?

獪岳は鬼殺隊剣士として活動していたと考えられますが、常に心には不満を抱えていました。その不満とは自分が他人から評価されないという事。実際には努力家で一生懸命なところを師匠である桑島からも認められており、その証拠に桑島は善逸に
「獪岳を見習え!」
と発言をしています。
しかし獪岳はそれでは満足できず、自分だけが特別な扱いでないと気が済まないと思うこところがありました。自分だけでなく、善逸にも修行をすることに不満を抱いていたのです。
また、雷の呼吸の使い手ではありましたが、基本である壱の型だけが使えないという事も彼を追い詰めていたようです。
そんな不満を募らせた獪岳の前に黒死牟が現れました。
恐ろしい鬼である黒死牟に対する恐怖と、生きていさえすればいつか勝てるという考えに誘われるように獪岳は鬼へとなってしまいました。
善逸との関係からわかる獪岳の弱さ

善逸と獪岳は同じ師匠の元で育っており、先に弟子になった獪岳は善逸の兄弟子という立場になります。善逸は懸命に努力している獪岳を尊敬しており、兄弟子としてとても慕っていました。
しかしそれに対して獪岳は、いつも泣いてばかりいる善逸のことは見下しています。
そんな二人に対する師匠・桑島の扱いは“平等”というものでした。
桑島は獪岳のことも善逸のことも雷の呼吸の使い手として認めていたのです。
しかしいつも自分が一番でないと納得できない獪岳は、どうしてもそれを受け入れることができなかったのです。
他人のことを認めることができず、自分のことだけを評価するプライドの高さが獪岳の最大の弱さだったと言えるでしょう。
善逸はそんな獪岳のことを
「心の中の幸せを入れる箱に穴が開いている」
と表現しています。
心の幸せは自分に対する気持ちだけで満たされるものではありません。もしも獪岳に他人のことを認められる強さがあれば幸せの箱もきっと満たされるものとなっていたでしょう。
結論・まとめ
獪岳は人一倍プライドの高い人間でした。そこを黒死牟に付け込まれ、鬼になっています。
幼い頃は悲鳴嶼、そしてその後は桑島や善逸というように、人生の中で優しい人たちがそばにいたのにうまく関わることができず、鬼になってしまったのが残念です。
最後まで自分勝手な考えを捨てることができず死んでしまいましたが、絶対に認めたくなかった善逸の手によって倒されたことは、せめてもの救いとなったのではないかと思います。
間違いなく地獄行きですが、次に生まれ変わる時には他人を認めることができる心を持って生まれてきてほしいですね。
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