たくさんの人たちに惜しまれつつも連載が終了した人気漫画『鬼滅の刃』。今でもその人気は続いています。魅力ある登場人物がたくさんいますが、敵であるそれぞれの鬼にも印象に残る過去があります。
今回はそんな鬼の中でも強敵である上弦の参・猗窩座の過去について紹介します。ぜひ最後まで読んでみてください。
アニメのみの視聴者の方にはネタバレとなりますのでご注意ください。
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猗窩座の過去とは?
猗窩座の人間の頃の名前は狛治(はくじ)といいます。
子どもの頃からスリを繰り返し、奉行所で刑罰を受けるということを繰り返していました。体の弱い父親に、薬を持って帰ってやりたかったからです。
スリの入れ墨を両腕に3本入れられ、次は手首を斬り落とすと言われても狛治は動じませんでした。しかし狛治の盗みに心を痛めた父親は自殺をしてしまいます。
罪人となり、江戸の町を追放された狛治は、最愛の父を亡くしてしまった悲しみからケンカをする毎日を繰り返していました。
そこへ素手で戦う慶蔵という男が現れ、自分の道場へ来ないかと誘います。反発した狛治でしたが、慶蔵には勝てず、ボコボコにされたまま道場へ連れていかれました。
慶蔵は狛治に病気の娘の看病を頼みます。
罪人に大事な娘を任せていいのかと狛治は尋ねましたが、慶蔵は
「罪人の狛治はさっきボコボコにしたから大丈夫だ」
と自信をもって答えました。
娘の名前は恋雪(こゆき)。狛治より二つ年下の女の子です。
恋雪の看病と慶蔵の稽古で、狛治は次第に荒れていた心を落ち着けていきます。
恋雪も狛治の優しさに触れ、いつしか二人は想い合う仲になりました。結婚することが決まり、狛治は誰よりも強くなり、命に代えても恋雪を守っていくと心に誓います。
しかしその思いはすぐに打ち砕かれることとなりました。
慶蔵の道場を良く思っていない隣の剣術道場の連中によって、慶蔵と恋雪は毒殺されたのです。
猗窩座が鬼となったきっかけ・出来事
慶蔵と恋雪の死を知った狛治は一人でその剣術道場に乗り込み、素手による頭部破壊、内臓破壊などで道場の門下生67名を殺害しました。
まるで鬼が出たような騒ぎを嗅ぎ付け、鬼舞辻 無惨は狛治の元へ現れます。
無惨は狛治に自分の血を与えます。
大切な人を殺された狛治は全てがどうでもよくなり、強さを追い求めるだけの鬼に生まれ変わりました。
鬼・猗窩座を倒した人物
猗窩座は強さを求めている鬼です。人を喰うことに関心があるのではなく、強い人間に関心を持ち、鬼になろうと誘うのが上弦の参・猗窩座という鬼です。
これほどまでに強さに執着するのは、自分がもっと強ければ大切な人たちが死なずに済んだという思いがあったからです。
もっと強ければ父親に薬を持って帰ることができたし、もっと強ければ慶蔵や恋雪を死なせずに済んだ。鬼になり人間としての記憶がなくなってからも、心の奥にそんな思いが隠されていたのでしょう。
猗窩座は炭治郎と水柱・冨岡義勇、2人の剣術を駆使してもかなう相手ではありませんでした。
そんな猗窩座を消滅へと導いたのは日輪刀を使った剣術ではなく、炭治郎の拳での攻撃です。
それを受け、慶蔵から学んだことを思い出し、猗窩座にとどめをさしたのは猗窩座自身でした。
最後の最後に人間だったころに守りたかった人たちのことを思い出すことができたのです。
それでもなお無惨は猗窩座を鬼の道へと戻そうとしますが、恋雪からの言葉で強さへの執着から逃れることができました。
きっかけを与えたのは炭治郎ですが、鬼となった猗窩座を倒し、救ったのは死んでしまった父親や慶蔵、そして婚約者である恋雪だったのではないでしょうか。
結論・まとめ
私個人の感想ですが、猗窩座は登場した時には煉獄さんを殺したとんでもない悪鬼でした。
しかし過去回を見るとその気持ちはガラッと変わり、今ではとても大好きな鬼です。上弦という強いポジションなのに、とても人間らしいとも思いました。
無惨の最後の問いかけにも負けない恋雪さんの力も素敵でしたね。
鬼・猗窩座は死んで消滅しましたが、狛治という人間の魂を呼び戻すことができました。生まれ変わったらきっと素敵な家族になっているでしょう。
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