ハンターハンターで特に人気のあるヨークシン編。そんなヨークシン編で最大の盛り上がりを魅せた戦いと言えば、クラピカvs.ウボォーギンを挙げる方も多いと思います。
念能力の使い手同士の命を賭けたタイマンバトルは見ている読者を熱くするものがありましたよね。
ハンターハンター内でも他に類を見ない特殊な念能力者であるクラピカと、作中屈指の攻撃力を誇るウボォーギン。
今回は、そんな2人の強さや攻防の数々を解説していきたいと思います。
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クラピカvsウボォーギン
ヨークシン編で、なぜクラピカとウボォーギンは戦う事になったのか…?
まずはその理由を見て行きましょう。
クラピカが幻影旅団を追う理由
クラピカはクルタ族最後の生き残りと言われています。なぜ最後の1人となってしまったのか?
それは、幻影旅団がクルタ族を惨殺してしまったからです。
運良く生き残ったのがクラピカただ1人。それからクラピカは幻影旅団に復讐する事だけを考えて生きて行くようになりました。
ウボォーギンもクラピカを追っていた?
戦う事になった理由に、ウボォーギンもクラピカを探していた、というものもあります。
ヨークシンシティーで行われるオークションの品物を全て盗もうとしていた幻影旅団。その事で、マフィアから追われる事となります。
普通の人間にウボォーギンを捕えることなど出来るはずもなく、弄ぶかのように暴れまわっていたウボォーギンですが、クラピカの念能力によって具現化された「鎖」によってノストラードファミリーに捕えられてしまいます。
その屈辱を晴らすべく、クラピカを殺してやろうと考えていたわけです。
荒野での戦いが始まる
クラピカとしてはおびき寄せた、そしてウボォーギンはその誘いに乗ってやったという感覚で、荒野ではち合わせる事になります。
そこで初めてウボォーギンは、クラピカが幻影旅団を狙っている理由を知るのですが、ウボォーギンとしてはクルタ族の惨殺など、記憶に少し残る程度の出来事でした。
むしろ、仇討である事に興奮している様子も見せます。
そうして読者の記憶に残る、ハンターハンターの念能力バトルの深さを知ることになる戦いが幕を開けます。
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絶対時間(エンペラータイム)と強化系理想形の死闘!
2人の強さを徹底比較していきたいと思います。
クラピカの強さの秘密
→クラピカの強さ・念能力
①クルタ族の生き残りである。
先ほども書きましたが、クラピカはクルタ族最後の生き残りです。
クルタ族はルクソ地方に住む戦闘能力の高い一族と言われており、そのため、クラピカも一般人とは思えない身体能力を持っていると考えられます。
それに加え、クラピカの生きている理由は「幻影旅団に復讐をする事」です。
戦闘能力が高いと言われているクルタ族を少ない人数で惨殺する事のできる幻影旅団。そんな奴らに復讐するためには並みの強さでは敵わないだろう、とクラピカなら考えたハズです。
想像もつかないような苦しい訓練を重ねたと思うので、クルタ族の中でも抜きん出た戦闘能力を手に入れたと思われます。
②制約と誓約
ハンターハンター好きにとって聞きなじみのある言葉だと思います。
念能力の力を高める方法として、その念能力を使用するに当たっての約束事を決める、というものがあります。
それが「制約と誓約」です。
クラピカの念能力の1つにも大変強力な制約が決められています。その内容は以下の通り。
制約…幻影旅団の者以外に使用しない
誓約…幻影旅団の者以外に使用した場合は命を絶つ
このような命を賭けた約束事が、クラピカの念能力を強力なものにしているという訳です。
③「中指の鎖(チェーンジェイル)」の能力
クラピカの念能力の1つ、そして先ほど書いた「制約と誓約」を立てている能力でもあります。
この能力の内容は、「相手に鎖を巻きつけて、強制的に”絶”の状態にし拘束する」というものです。
簡単に言うと、鎖に巻きつけられると念能力が使えなくなり、無防備な状態になるという事です。
さすがにこの能力は強すぎますよね。
④有能な師匠、イズナビの存在
ハンターライセンスを取得した後、クラピカに念能力を教えた師匠が「イズナビ」です。
黒髪に無精髭のダンディなカッコいいキャラクターで、なぜか柔道着のようなものを着用しています。
作中では、クラピカvs.ウボォーギンの回想で初登場し、最新章の「暗黒大陸編」ではカキンの王子の護衛の1人として大活躍中です。
師匠として、クラピカに約半年で念の基礎を教え込み、なおかつ鎖の具現化、「発」の開発までを習得させたと言う事で、イズナビの有能ぶりが目に浮かびますよね。
また、クラピカが「緋の眼」になった時にオーラの量が変化している事、その状態で特質系になっていることなどに気付いてもくれました。
この状態を「絶対時間(エンペラータイム)」と言います。
あまり作中では触れられてはいませんが、クラピカを旅団と渡り歩けるほど強くなった要因として、大きなものである事は確かです。
⑤クラピカの攻防力の高さ
今まで挙げた全て要素が理由になっていると思いますが、クラピカの攻防力、特に防御力に関してはとてつもなく高いと考えられます。
それが垣間見えるシーンとしては、ウボォーギンの放つ必殺技「超破壊拳(ビックバンインパクト)」を受けた際、腕の骨折のみで済んでいる、というものがあります。
絶状態にした場合、ただ念を込めただけの拳でウボォーギンに対しダメージを与える事が出来る点も、驚くシーンの1つでした。
クラピカ自身の攻防力に加えて、「緋の眼」状態でオーラ量が上がっている事もあり、とてつもない攻防力になっているわけです。
「絶対時間(エンペラータイム)」での攻防力は、単純に念のみでの肉体の強さで、幻影旅団の団員以上のものになっている可能性がありますね。
ウボォーギンの強さはどれほどなのか?
→ウボォーギンの強さ・念能力
①身体能力の高さ
身長258cm、体重189kgという巨漢からは考えられないほどの俊敏な動きを見せる事が多かったウボォーギン。
念を使用していない場合でも、高い身体能力である事を物語っていました。
「陰獣」4人と同時に戦った際も、首から下が動かなくなってしまいましたが、強大な顎の力のみで全滅させてしまったシーンからも、相当に人間離れした身体能力が備わっている事が見てとれます。
本当に、誰が勝てるんだ…?と当時何度も思ったものです。
②旅団随一の防御力
強靭な肉体と同時に、優れた防御力も備えています。
普通の拳銃は全く効きません。ライフルでのヘッドショットは少し痛がる程度。
極めつけは、バズーカ砲でさえ片手で受け止めるほど。(この時はさすがに痛そうにはしていましたが…)
ノストラードファミリーに拷問を受けているシーンでも、傷口を刀でえぐられていましたが、顔色一つ変えずに平然としていました。
念を纏ったクラピカの拳とウボォーギンの念なしの肉体とでは、わずかにクラピカの拳の方が攻撃力が高い、という評価もされており、この事からも尋常ではない防御力を持っていた事がわかります。
③冷静な判断力
見るからにパワータイプのウボォーギンですが、しっかりと冷静に見極める頭脳も兼ね備えています。
陰獣との戦いなど、その時々において、相手を殺すためどんな行動をすれば良いか瞬時に判断していました。
ただ、やはり根っからのパワータイプではあるため、単純に生身1つで戦う事を好みます。なので、具現化系や操作系などの念能力者相手には、不利になってしまう事も多かったそうです。
④最強の攻撃力を誇る「超破壊拳(ビックバンインパクト)」
ウボォーギンは強化系の念能力者です。強化系は肉体を強化して戦うため、クラピカのような特殊な「発」はないのですが、その中でウボォーギンが見せた必殺技が「超破壊拳(ビックバンインパクト)」。
この破壊力に関しては、旅団の団長であるクロロからも一目置かれていたものです。
右手の拳にオーラを集中させて打ち放つストレートパンチは小型ミサイルほどの威力を持っていました。
大きな地震を起こし、地面にはクレーターが出来るほど凄まじい威力で、主人公のゴンの必殺技のかなりの上位互換である事がわかります。
ウボォーギンの最終目標は、この「超破壊拳(ビックバンインパクト)」を「核ミサイルレベルの破壊力」にする事だったのですが、あのままクラピカに倒されず生きていたら、その目標を達成する日もそう遠くはなかったのではないかと考えさせられます。
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結論・まとめ
いかがでしたか?
2人の強さの理由を並べてみると、改めて魅力の多いキャラクターであることが分かりますね。
ハンターハンターの中で、念能力というものが登場し、その念能力を使ったバトルで命を賭けた戦いは、このクラピカvs.ウボォーギンが初めてだったと思います。
クラピカの天敵として当初から名前は登場していた幻影旅団。その団員の1人であるウボォーギンの強大な力を前に圧倒された読者の方も多いはずです。
しかし、そんなウボォーギンに劣る事のない念能力を手に入れ、再登場をはたしたクラピカにビックリさせられましたよね。
命を賭けた手に汗握る戦い。ウボォーギンを圧倒していくクラピカ。
そして、最期まで仲間の情報を吐く事がなく死んでいったウボォーギン。
そんな2人の魅力の詰まった見ごたえのある死闘でした。
この死闘をきっかけに、ハンターハンター内で行われる数々の戦いが緊張感のあるものへと変わっていった気もします。
クラピカの幻影旅団に対する憎しみ、そして旅団のウボォーギンを殺されたことへの恨み、お互いの思いがぶつかり合う日もそう遠くはないハズ。
今後の展開に大注目です。
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