大人気のまま連載を終了した漫画『鬼滅の刃』。出てくる登場人物たちはみんな個性的なキャラクターを持っており、それぞれ人気がでています。
鬼たちの過去も描かれ、敵であるにもかかわらず大人気な鬼たちも多いものです。
今回はそんな鬼の中でも人気がある上弦の弐・童磨の過去や魅力について書いています。童磨ファンの方もそうでない方もぜひ読んでみてください。
アニメのみの視聴者の方にはネタバレとなりますのでご注意ください。
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童磨の過去とは?
童磨は生まれたときから両親に大切に育てられました。しかしその“大切に”というのは世間の感覚とは少しずれたものです。
童磨の両親は極楽教という宗教を開き、小さな童磨を教祖とし、神の声が聞こえる特別な子供だと信じていました。
童磨は神の声など聞こえませんが、両親を可哀想だと思い話を合わせてあげます。周りからも崇められ、子ども相手に
「苦しい、辛い。」
と言い寄ってくる大人たちをどこか冷めた目で見ていました。信者の身の上話に涙を流すことはありましたが話に対する同情の涙ではなく、存在しない極楽を信じている大人が可哀想で泣いていたのでした。
童磨は、表向きは“極楽へ導く教祖”を演じていましたが、実際は“生き物は死ねばみんな無になる”という考えを持っており、それを理解できない人たちを殺して幸せにしてあげることが自分の務めだと考えるようになったのです。
笑顔や悲しみの表情を浮かべることはあってもそれはうわべだけで、童磨には喜怒哀楽という感情がありませんでした。
母親が浮気した父親をめった刺しにし、半狂乱になって服毒自殺をした時も、
“部屋が汚れるのが嫌だ”
“血の匂いが嫌だから換気しなきゃ”
などといった気持ちにしかなりません。感情というものが欠落している童磨は、心から何かを感じるということができなかったのです。
童磨の鬼になった目的は?
童磨が鬼になったのは20歳の時です。鬼舞辻無惨から直接血をもらっています。
はっきりと書かれているわけではありませんが、おそらく人間を救済してあげることが目的で鬼となったのでしょう。
童磨が考える救済とは人間を喰うことです。自分が食べてあげることで体の一部とすることができ、永遠に幸せに生きていくことができると信じているのです。
最後まできれいに食べるという行動もそんな童磨の考えに沿った行動なのでしょう。
人を惹きつける不思議な魅力

敵であり、同情できるような過去があるわけではありませんが、童磨は鬼の中でも人気のあるキャラクターです。それは最初から最後まで変わらないサイコパスなキャラクターがあったからだと考えられます。若い女性が大好き、自分が喰ってあげることで幸せにしてあげている、そんな狂ったような考えを純粋に持っており、結局最後までその考えがおかしいと気づくことはありませんでした。
漫画にはヒーローと対極的な存在の悪が必要です。童磨はその悪のキャラクターをぶれることなく最後まで全うしてくれました。
イケメンで技もカッコよく強い、そしてとんでもなく狂った思想の持主。ひどい奴でしたが『鬼滅の刃』を大いに盛り上げてくれた大切な一人だと感じました。
結論・まとめ
童磨は笑顔が素敵なさわやかな青年といったビジュアルで描かれていますが、中身は恐ろしく狂気的な考えを持っている鬼です。
その狂気的な考え方を人間の頃から持ち合わせているので本当におぞましい鬼ですね。
しかしそんな根っからのサイコパスぶりが人気の秘密でもあります。
人格を作る幼少期にねじれた生活を与えられたことが今の童磨を作ってしまったのかもしれません。両親の愛し方も正しいものであればもっと違った人間に育っていたのかもしれませんね。
童磨は死んだ後にしのぶのことを好きになったと言っています。顔も赤くなり、おそらく童磨にとっては生まれて初めての恋の感覚です。即効でフラれていましたが。
最後に恋という初めての感情を経験することができて良かったですね。
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